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気仙沼のお花屋さん

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震災から1ヶ月が経とうとしています
ネットのニュースで亡くなられた方の記事を読むたびに涙しています

津波は本当にたくさんの尊い命
そして思い出や生活そのものをのみ込んでしまいました

その津波から必死で逃げた私の宮城の友達

地震発生当初より友達の安否をずっと心配していました
携帯もメールももちろん通じず
5日目にmixiを通じて無事を確認することができました

その後すぐにメールが届き
今週やっと電話で話すことができました!

避難所で風邪をひいてしまいしばらく声が出なかったそうです

お花屋さんに勤めている友達
友達のいた支店は海岸沿いで津波にのまれました

今は無事だった本店のほうに住み込みで働いているそうです

そんな友達がブログにあの日の出来事をつづっています

ニュースでは伝わってこなかった想像を絶する現実・・・


ブログのアドレスが特殊でリンクできなかったのですが
友達に了承してもらったので本文を転載します


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆


地震の当日、私はお店にいました。

もう一人の従業員のおばさんと一緒でした。

翌日、地元の学校の卒業式を控えていたので、バタバタと忙しい一日でした。

店内にはお客様が二人。

少しの揺れから始まり。。。今まで感じたことがない大きな揺れにびっくりしました!

前日に宮城県に震度5の地震がありました。



うちの店は地盤が固いらしく、震度5の地震があった時、

社長が部屋から出てきて「○○ちゃん・・・地震らしいよ。震度5だって!」

私「あら・・・気づきませんでした・・・(笑)」・・・・そんな会話でした。



それくらい頑丈な店内が物凄く揺れ・・・・

店内にいた人みんな外に出て、体を寄せ合って座り込みました・・・・

余震は続きました。。。



しかし、15時にお客様が花束を取りに来るから・・・・と、

花束作りの続きをしていました。(停電の中)



向かいのホテルの従業員さんが、大きな声で叫びました!

「○○ちゃん逃げてーーーーーーーー!!!!!」って。。。。



従業員のおばちゃんと、一旦避難しましょうと、手提げかばん一つ持って、

店を飛び出しました。。。





その時。。。。。。

目の前の砂浜から大きな大きな大きな波が向かってきました!!!!

渋滞の車。 物凄い勢いで走る人。

砂浜から来た波が、向かい側の道路を飛び越え、一瞬にして街を呑みこみました。。。。



ガタガタ震える足で、走りました。。。



死にたくない。。。死にたくない。。。。

おばちゃんの手を握り、二人で走りました。。。



逃げろ~~~~!!!! 死ぬぞ~~~~~!!!! 助けて~~~~!!!!

あちこちで叫び声が飛び交っています・・・



私の後ろを走っていた人は・・・・一瞬にして波に呑まれました・・・・

渋滞していた車も・・・波に呑まれました・・・

とにかく山を登り。。。走っても走っても津波は追いかけてくる・・・・



言葉にならない。。。。涙も出ない・・・・



ただただ震える足を前に出す事に必死でした・・・・



高台まで逃げて・・・・落ち着いた時・・・・



おばちゃんと街を見に行きました。。。。



おばちゃんが泣いていました。。。。



「○○ちゃん。。。。。お店がないよ・・・・無くなっちゃったよ・・・」

震える声でおばちゃんは言いました。

ここの店に来て30年・・・・・



おばちゃんの言葉が重かった・・・・・



なにも無くなってしまった。。。

社長が数日前に改装したばかりのバルコニー・・・



夏になったらここでみんなで海を見ながら焼き肉パーティーしようねって

言ってたあの場所が・・・・無くなってしまった・・・



残ったのは、屋根から飛びぬけていた大きな木だけが残りました・・・



市場に行っていた社長に・・・・申し訳なくて。。。。



社長が40年間大事にしていたお店を私は守ることが出来なかった・・・



三月の半ばなのにこの日は雪が降りました。。。



震える足で、とにかく家に帰ろうと・・・・ジャングルのような山を登ったり降りたり・・・・

私たちはお家に帰りました。



一晩、おばちゃんのお家にお世話になって、翌日、両親を捜しに行きました。



お父さん、お母さん・・・・・避難所にいました。。。



生きててくれてありがとう・・・涙が出そうでした。



お父さんと私の家を見に行きました。。。。



お家は・・・・・・ありませんでした。。。。。



魚市場前の私の家もなくなった・・・・愕然としました・・・・



高台から下に降りて、家の前まで行きました。。。



瓦礫やガラス。。。人の家の屋根を渡り歩き・・・

足元には沢山の遺体がゴロゴロ転がっていました。



夢を見ているみたい。。。

死の世界。。。 ここは何だろう?って。。。。

地獄を見ているみたいでした。



道路には沢山の亡くなった人が寝そべってて、瓦礫の下にも。。。

車の中にも・・・・・沢山いました。。。。



街が無くなっている。。。



避難所の生活をしていた私。

でも、泣いている人はいません。。。。

家族を失った人、家を失った人。。。みんな同じ状況です。



助けられた命を大事にしようって・・・私はそう思った。



そして、行方不明の相方さんを捜しに私は毎日何十キロも歩きました。

靴の底が擦り切れてはがれて。。。裸足で歩きました。



津波から7日目・・・・

相方さんが奇跡的に助かりました・・・。

会えてよかった・・・・涙が止まりませんでした・・・



避難所生活をしていた私。 

携帯の電波も入りません。



私のいる避難所に社長と娘ちゃんが私を訪ねてきてくれました。



お店も家も車も財産も失ってしまった私に、

社長が本社で住み込みで働かないか?と言ってくれました。。。



涙が出ました。。。 ありがとうございます・・・・



私はご厚意に甘えて、今、住み込みで働かせて頂いてます。

温かいご飯と、温かいお布団・・・・

申し訳なくなるくらい、とても良くして頂いてます・・・



あの津波を体験してから、頭から離れない

「助けてー」の声と津波の光景・・・・・



毎日夢に見ました。。。。



家族と離れるのが不安で、旅立ちの朝・・・

車までお父さんが見送りに来てくれました。。。



お父さん・・・・泣いていました。。。。



元気で頑張るからね・・・お父さんも体に気をつけて・・・



私の車が見えなくなるまで見送ってくれたお父さん・・・・

離れていた時、またあの津波が来たらどうしよう・・・・不安はいっぱいです・・・



家族と離れ離れになってしまうんじゃないか・・・怖い気持ちは今でも変わりません。。。



でもね、私は負けないよ! 元気でいるから・・・



このままがずーーーーっと続くわけじゃない。

また家族みんなで住む家を私が探すんだって・・・



小さくても良い、贅沢は言わない。

あの時は怖かったね~なんて笑って過ごせるように、

今が踏ん張り時。。。



いつも歯の奥を噛みしめていないと涙が出そうになる。

目が覚めた時、夢だったら良いのに・・・って毎日思う。。。



でも、現実を受け止めて、これから先のこと・・・しっかり考えていきたいです。

私は元気です!



いつも笑顔で頑張ります!


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by mamekorokoro | 2011-04-07 20:42 | 応援してます(゜Ω゜)o尸″